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医療従事者ができる範囲

事故と一口にいっても、交通事故、学校事故、医療事故などがあります。加害者の責任が問題になりますが、例えば、交通事故でいえば、刑事責任、民事責任などがあります。損害賠償請求もできますが、項目となるのは積極損害という内容で、治療費や交通費、葬儀費など、被害者側が直接負担した金額に限ります。また、消極損害という内容では、ケガをして会社を休んだ場合の休業補償、後遺傷害が残った場合の逸失利益、死亡事故の場合の逸失利益で請求できます。慰謝料に関しては、精神的な打撃に対するお金になります。事故に遭ったから、医療機関にかかることもありますが、医療機関ができるのは後遺傷害に陥らないための治療ですし、後遺症に悩む場合の治療(緩和)です。治療が長引くこともあれば、話し合いがなかなかつかない場合もあるでしょうが、損害保険の請求には時効もありますから、中断手続きなどについて医療従事者あるいは弁護士などに相談してみましょう。

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